2011年度 食育プログラム

去る11月19日、食育講座の今年度最終回「まかせたぞ、本物は君たちだ」が行われました。今年度習ってきた“本物の味”にこだわったメニューを6つの班それぞれが、班のみんなで協力して考え、調理しました。前回が佐藤水産の工場見学だったこともあり旬の鮭や鮭しょうゆを使ったり、旬のじゃがいもやきのこなどの地場野菜を使い、昆布とかつおぶしのだしにもこだわりました。また、大人に頼らず子どもたちだけの力で作り上げることにこだわった班、加工品を使わずマヨネーズやポテトチップスの手作りに挑戦した班もありました。
今年度のテーマである“本物の味”を学習することにより、だしを始めとする市販の加工品を使わず、自分で作れば味付けも好みのものが出来、添加物などの摂取も少なく出来ることを学んでくれたことと思います。
午後は、野菜ソムリエであり食育スタッフでもある吉田知子さんから、野菜やくだもののお話を聞きました。体の調子を整える野菜は1日に350g、くだものは200g食べてほしいこと。具体的には野菜は片手にのる分量が約70gなので、その5倍、くだものは人差し指と親指でつくった輪の中に入る分量が100gなので、その2倍を目安に食べると良いことを教えてもらいました。そして、子どもたちが考えた今回のオリジナルメニューにはどのくらいの野菜が入っていたか計算して出してくれました。どの班も1日に必要な量の1/3以上は入っていたので安心しました。また。野菜やくだものには栄養価が高くおいしい旬があり、品種によっても違いがあることを教えてくれ、2種類のりんご(紅玉、早生ふじ)の食べ比べをしました。五感を使って味わう提案があり、子どもたちはもちろんスタッフも見学の保護者もいつもより真剣にりんごの違いを味わいました。
その後、修了証の授与と記念写真を撮って終了しました。子どもたちからは「楽しかった」「おいしかった」「来年も来たい」「6年生で最後だけど大学生になったらスタッフとして参加したい」などの感想をもらい、スタッフ一同疲れも吹き飛んだ最終回でした。

6月18日、札幌市エルプラザにて「まるごと学ぼう!! 食育講座2011」第一回講座が開催されました。昨年から連携している藤女子大の学生さんも加わり、この日のスタッフは21人、受講生21人(運動会のため3人欠席)。また午後の講師であるエゾロックのお二人も早朝から手伝ってくれて会場は熱気で一杯でした。講座は、北海道食材の名前が付いた6つの班に分かれ、班の仲間と協力しておこなっていきます。
本物の小学校の先生でもある担任役の本間先生の下、元気な挨拶からスタート!今年のテーマは「ためして・なっとく!!本物の味」。第一回目の講師はフードプロデューサーでありスタッフの青山則靖さん。「基本はここから!!本物のだし」と題し、まずはカツオ節と昆布で「だし」をとるところから。それをベースに作った「本物」VS「市販のだし・めんつゆ・だし入りみそ」をそれぞれ丁寧に味比べしていきました。辺りに「だし」の良い香りが漂う中、子供たちからは「うす~い」「味しな~い」の声。やはり、食べ慣れた化学調味料入りの濃い味を美味しいと感じる傾向があるようでした。献立は・ご飯・大根とあげの味噌汁・野菜と豚肉の卵とじ・佃煮。お米の炊き方、包丁の使い方、野菜の色々な切り方など青山さんの説明を見て聞いて納得した子どもたちが、いよいよ班に戻って実践。
そして「いただきます!」「美味しー!」「なんでこんなに美味しいの?」と子どもたちの声・声。素材の味を壊さず活かすための本物のだし。先に青山さんが教えてくれたことを思い出すよう促すと、納得した様子の子供たち。わかっているはずの私達でさえ、改めて実感するくらい美味しかったのです。だしがらの昆布と大根の皮を利用して作った佃煮からも、この一手間で廃棄を減らせ美味しく有効活用できるすべを伝えました。
午後はまず、環境NGO「エゾロック」のお二人に環境に優しい食器の洗い方を教えて頂きながら後片づけ。さらに「食品ロス」についてのお話。色々なパフォーマンスを駆使し、わかりやすく説明して下さいました。お腹も一杯になり眠気と疲れが襲ってくるはずの午後も、積極的に質問が飛び交う活気ある時間となりました。

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