2006年度 大豆プロジェクト

活動計画

2000年から始めた大豆トラストは、今年7年目を迎えます。手探りで始めたこの運動も、毎年150~200口の申し込みをいただき、「買い支え」の輪が広がってきました。また、㈲砂浜ファームサービス21(生産者6名)による「作り支え」の体制もでき、この6年間でトラスト運動の基盤作りができました。昨年まで大豆を美味しく食べていただくための大豆料理講習会を行ってきましたが、今年はそれに変わる取り組みとして、地域限定となりますが「大豆のお楽しみセット」を企画しています。

トラスト大豆は、「ツルムスメ」という大粒の煮豆に適した品種です。長沼町にある道立中央農業試験場で、11年の年月をかけて選び抜かれ、1990年に北海道の優良品種になりました。道産の「ツルムスメ」は、高級煮豆用原料として、輸入大豆や府県産大豆で代替できない、人気のある大豆です。煮豆にすると、ほっくりとして、甘みとコクが口いっぱいに広がります。会員のみなさんにも、ぜひ大豆トラストに参加していただき、道産大豆の美味しさを味わっていただきたいと思います。

今年も、小麦トラストとの連携をはかりながら、プロジェクトメンバー一同(鈴木、清水、上野、五十嵐)、チームワークの良さを活かしてがんばります。

大豆トラスト参加のご案内

手探りで始めたトラスト運動も、おかげさまで7年目を迎えます。6年間で毎年 10 名前後の方が定着し、「買い支え」の輪が広がり、空知郡北村砂浜地区の (有) ファームサービス (生産者 6 名) による「作り支え」の体制が出来たことは、これまでのトラスト運動で得た、大きな成果と言えます。

今年も北海道食の自給ネットワークでは、おいしく、品質も高く、しかも遺伝子組み換えの心配のない、素性の確かな道産大豆をお届けすると共に、農業の現状や問題などを伝えるため大豆トラストを行います。

北海道の農畜産物を「買い支える」「作り支える」という、消費者と生産者双方の運動の一環であることをご理解いただき、大豆トラストに参加していただきたく、ご案内いたします。

なお、代金振り込みをもって、お申し込みとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

生産団体

(有) ファームサービス 代表 藤田政利
空知郡北村字砂浜

品種

ツルムスメ (煮豆、豆腐、味噌等に幅広く利用できます)

内容

生豆 1 口 1500 円 (大豆 2 kg 、送料別)
味噌加工 1 口 5500 円 (味噌約 8 kg 、送料込み)
※味噌の熟成は、各自でお願いします。
※道外は送料別途いただきます。
※上記の代金には、農業情報、ファームレター等の資料代を含みます。

大豆プロジェクト活動報告(3月)

大豆プロジェクトリーダー 五十嵐美由紀

年明けの1月13、14日、札幌市内の中央区、西区、北区、手稲区限定「お楽しみセット」の販売を行いました。内容は、大豆を使ったハンバーグ、パン、ドレッシング、ふりかけ、かりんとうで、1セット1,500円に設定し、14セットの申し込みがありました。食べた方には好評をいただいたものの、実施時期や代金の回収方法等、新たな課題が見えてきました。次年度は、もう一工夫してチャレンジしたいと思います。
2006年度のトラスト参加者は66名、142口(生豆109口、味噌33口、284kg)でした。今年度もトラスト参加者に、(有)砂浜ファームサービス21のおいしいツルムスメを食べていただくことができました。
農業の生産現場では、残留農薬のポジティブリスト制度や、平成19年度からの国の新しい施策が導入されます。また、オーストラリアとのEPA・FTA交渉の行方からも目がはなせません。今こそ、「作り支え・食べ支え」の重要性を感じます。2007年度も、より多くの方にトラスト運動に参加していただけるよう、取り組みたいと思います。

 

 

大豆プロジェクト活動報告(12月)

大豆プロジェクトリーダー 五十嵐美由紀

春先から天候が悪く、大豆の生産が大変心配でしたが、7月中旬から天候に恵まれ、生育が回復。収穫作業も順調に進みました。
去る11月25日、今年も丸々と太った大豆(ツルムスメ)の発送を終え、スタッフ一同ホッとしています。お手元に届いた大豆は、どんな料理になって食卓に登場しているのでしょうか?とても興味があります。
今年は、例年行っていた大豆料理講習会にかえて、「お楽しみセット」のお届けを企画しています。メニューは、大豆ハンバーグ、小麦トラストの小麦を使った大豆パン、ふりかけ、ドレッシング、かりんとうの5品です。大豆のおいしさを知っていただき、自給率向上のため、より多くの会員にトラスト運動に参加していただきたいという思いで取り組んでいます。惣菜中心で、日持ちがしないこと、スタッフが配達するため、今回は札幌市内の中央区、西区、北区、手稲区の会員限定となりますが、トラスト参加者が一人でも増えることを願っています。

 

大豆プロジェクト活動報告 トラスト畑の土に触れる交流会

大豆プロジェクトスタッフ 清水 のり子

 6月25日(日)、「トラスト畑の土に触れる交流会」を、今年も空知管内の岩見沢市北村で開催しました。大豆トラストの会員、生産者、大豆プロジェクトのスタッフ含め17名が参加しました。今年のトラスト畑は昨年同様、生産者グループ㈲ファームサービス21の佐藤さんの圃場です。5月上旬に蒔いた種は、6月の寒冷気候により生育がやや遅れている状況でした。前々日に降った雨のために土が軟弱でしたが、全員で草取りのお手伝いをしました。一畝170mもある大豆畑の草取りは、人の手では大変な作業であることを実感しました。今では除草剤を使わず、カルチで機械的に除草しているそうです。また、アブラ虫が大豆の病気を誘発するため、どうしても防除が必要であること、コンバイン収穫に対応し、莢の位置を高くするため、大豆の間隔を狭くしていると、渡辺さんが説明してくれました。大豆が元気に育ち、秋に私たちの手元へ届くのを楽しみに圃場を後にし、北村のおすすめスポットへと急ぎました。まずは眺めのよい石狩川堤防へ。アイヌ語で「曲がりくねった川」という意味だと教えていただき、風景を見ながら農業に対する思いを伺いました。次に渡辺さんが案内してくれたのは、昭和56年に購入した思い出深いトラクター、また、乾燥機の代から農業に関わってきている渡辺さんの人生の一コマを話していただき、農業に対する姿勢に熱いものを感じました。その後、交流会会場の砂浜コミュニティセンターへ戻り、大豆づくしの昼食をいただきました。その後、参加された皆さんから、自己紹介とそれぞれのお話を聞きました。浦河の参加者は、「地元産・道産品を口に入れるよう心がけている。大豆も顔の見えるものをと意識している」、中富良野の参加者は、「物も知らない、買うしか知らない人が増えている世の中であるからこそ、こうした積極的な行事はとても大切」という前向きなお話を聞くことができました。この貴重なお話を受け止め、これからも大豆プロジェクトスタッフ一同、家庭に取り入れやすい大豆をお届けすることを目指し、邁進したいと思います。最後に、㈲ファームサービス21の皆さんご協力ありがとうございました。

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