2005年度 大豆プロジェクト
活動計画
大豆トラストは、口数の拡大と内容の充実に努め、この活動を通じて北海道農業の現状を伝えると共に、北海道の農畜産物を「買い支える」「食べ支える」という、意識形成をはかることを目的に、活動を展開します。
また、昨年同様小麦トラストと連携しながら、大豆利用の可能性を模索し、大豆の美味しさを伝える活動を合わせて行います。
活動スケジュール
4 ~ 5 月 | 会員、前年参加者及び新聞紙上での一般公募 |
6 月、 8 月、 11 月 | ファームレター発行 |
6 月下旬 | トラスト畑の土に触れる交流会 |
11 月中旬 | 大豆発送作業 |
12 月中旬 | 大豆料理講習会 |
3 月下旬 | 味噌の仕込み及び発送 |
時期未定 | 大豆加工品のテスト販売 小麦プロジェクトとの連携 小麦トラストの加工業者への製品開発依頼 |
トラスト口数と金額
2005 年計画 | 250 口 ( 大豆 500 kg ) |
1 口当たりの金額と kg 数 | 1500 円/2k |
大豆トラスト参加のご案内
手探りで始めたトラスト運動も、おかげさまで 6 年目を迎えます。 5 年間で毎年 10 名前後の方が定着し、「買い支え」の輪が広がり、空知郡北村砂浜地区の (有) ファームサービス (生産者 6 名) による「作り支え」の体制が出来たことは、これまでのトラスト運動で得た、大きな成果と言えます。
今年も北海道食の自給ネットワークでは、おいしく、品質も高く、しかも遺伝子組み換えの心配のない、素性の確かな道産大豆をお届けすると共に、農業の現状や問題などを伝えるため大豆トラストを行います。
北海道の農畜産物を「買い支える」「作り支える」という、消費者と生産者双方の運動の一環であることをご理解いただき、大豆トラストに参加していただきたく、ご案内いたします。
なお、代金振り込みをもって、お申し込みとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
生産団体
(有) ファームサービス 代表 藤田政利
空知郡北村字砂浜
品種
ツルムスメ (煮豆、豆腐、味噌等に幅広く利用できます)
内容
生豆 1 口 1500 円 (大豆 2 kg 、送料別)
味噌加工 1 口 5500 円 (味噌約 8 kg 、送料込み)
※味噌の熟成は、各自でお願いします。
※道外は送料別途いただきます。
※上記の代金には、農業情報、ファームレター等の資料代を含みます。
大豆プロジェクト活動報告 トラスト畑の土に触れる交流会
大豆プロジェクトスタッフ 鈴木 久士
6 月 26 日 (日) 、「トラスト畑の土に触れる交流会」を空知管内北村で開催しました。大豆トラストの会員、生産者、そしてプロジェクトのスタッフ 20 名が集いました。今年のトラスト畑は、生産者グループである、 (有) 砂浜ファームサービス 21 のメンバー佐藤さんの畑約 2ha の面積です。
5 月中旬に蒔いた大豆は、 10 ~ 15cm 程までに生長していました。 6 月の好天続きで、畑はやや乾燥状態でしたが、佐藤さんがこまめに機械除草をしていたおかげで目だった雑草は見当たりません。その日は、前夜から降り出した恵みの雨 (暫くぶりでした) も明け方には上がり太陽さんも顔を出してくれたまずまずの天候でした。残念ながら、畑の方は雨を含んだ土壌は硬くなりやすく、また、雑草も生えやすくなることから畑には入れず、本来の目的の草取りは出来ませんでした。しかし、生長しているトラスト大豆を目の当たりにし、「これが我々の大豆なのだ」という意識が強まり、一段と大豆に親しみが湧き、収穫期の秋へ期待が高まりました。
次に案内された渡辺さんのところでは、数台のトラクターや各種大型機械が格納されている作業場を見学させてもらいました。そこには、収穫した大豆粒の大きさ毎に選別する転流選という機械もありました。秋に収穫されるトラスト大豆もこの機械で選別され、粒のそろった大豆が会員の皆様の手元に届くことになっています。
昼食は、恒例となった大豆料理の数々と地元産の摂れたて野菜に舌鼓を打ち、和やかな雰囲気の昼食会になりました。食後おこなった交流会では、参加者の皆さんたちがそれぞれの思いを語り話に花を咲かせていましたが、今回初参加の大学生から「農業分野を専攻しているが、机上だけでなく、現場にも足を運んで勉強をしていきたい」という頼もしい言葉も出てきました。若い人たちの農や食に対する意欲を強く感じた交流会でした。
前日の雨のため目的の畑にも入れず、土にも触れられず、草取りも出来ない現地でしたが、普段見ることの出来ない農機具の数々、また、生産者が語る農業実情をゆっくり聞くことが出来た「トラスト畑の土に触れる交流会」は、実に有意義な一日になりました。
トラスト味噌は人気上昇
大豆プロジェクトリーダー 五十嵐 美由紀
春先の干ばつで生育が心配された大豆ですが、 (有) 北村ファームサービスのみなさんが、手塩にかけて育ててきた大豆を、 10 月末に収穫することができました。生豆は例年通り 11 月下旬に発送を終え、今年もなんとか参加してくださったみなさんに大豆をお届けすることができたと、安堵しているところです。
味噌については、 3 月のお届けになりますが、熟成は各自でお願いしているため、昨年の参加者から秋になって「お味噌を食べてみたらとても美味しいので頼みたい」と、うれしいお話が何件かありました。一度食べると、違いがわかる大豆トラストのお味噌。会員のみなさんにも、ぜひ大豆トラストに参加していただきたいと思います。また、味噌の委託加工をお願いしている岩見沢市の井上さんは、札幌近郊で味噌作りの出前講習もされます。自分でお味噌を作ってみたいという方は、お問い合わせください。
今後の予定としては、トラスト大豆を使った料理講習会を 1 月 15 日 (日) 札幌エルプラザ内の料理実習室で行います。美味しくて栄養豊富な大豆をどうしたら食べてもらえるか・・・。楽しくて、ちょっとためになる内容にしたいとスタッフ一同企画をしています。会員のみなさんのご参加をお待ちしています。
今年も好評だった大豆料理講習会
大豆プロジェクトリーダー 五十嵐 美由紀
去る 1 月 15 日 (日) 札幌市Lプラザで大豆トラスト及び会員 6 名、一般参加者 11 名、スタッフ 7 名の計 24 名で大豆料理講習会を行いました。
今年は、大豆ハンバーグのおろし煮、大豆の混ぜご飯、ご汁、豆腐入り白玉団子と大豆シャーベット、大豆ドレッシングサラダをスタッフの清水のり子さんが講習しました。
参加者は「食」に関心が高いベテランの女性たちで、あっという間に大豆づくしのメニューが出来上がりました。試食後会員で加工製造業者マル美エンドウフーズの遠藤さんから、ここでしか聞けない業界の裏話や、北村の大豆生産者渡辺さんからは大豆収穫時の調整作業の難しさとトラストについてのお話があり、「生産者と消費者が支えあって、和を広げよう」と、呼びかけがありました。
参加者からは「大豆の形が変わることで、料理のバリエーションが広がることが分った」「生産者や製造業者さんのお話を直接聞けてよかった」「今日習った料理をみんなに伝えたい」との感想が聞かれ、今年も美味しく楽しくちょっとためになる大豆料理講習会となりました。
1 年を振り返って ~今年度のトラスト参加者 71 名、152 口 ( 304kg ) ~
生産者の (有) 北村ファームサービス 21 の皆さんの努力で参加者に美味しいツルムスメを食べていただくことが出来ました。味噌は委託加工先の井上農園から 3 月の発送予定です。