2003年度 大豆プロジェクト

ステップアップをめざして

プロジェクトリーダー 五十嵐 美由紀

2000 年から始めた大豆トラストは、大きな数字の伸びはないものの、毎年 20 名ほどの方が次年度以降も継続参加され、地道ではありますが、運動として定着しつつあります。

トラスト運動のステップアップを図るべく、昨年度の参加者にアンケートをお願いし、 18 名の方から回答を頂きました。大豆トラスト参加理由としては「道産大豆を食べたい」が 2 名、「道産大豆を食べ支えたい」が 12 名、「遺伝子組み換えでない安全・安心な大豆を食べたい」が二名、「地産地消・北海道農業を応援する」が 2 名でした。又価格設定につては、「ちょうど良い」 12 名、「やや高い」が 5 名、「安い」が 1 名の結果でした。 今後は大豆の代金と農業情報料を含む金額設定であることをアピールする必要性を感じました。ファームレターは、今までも掲載していました生産者のメッセージや、大豆の栽培に関する情報の充実が望まれていることがわかりました。行事に対する希望は、「大豆畑の見学と生産者との交流会」や「料理講習会」に多く寄せられました。今年度の「畑見学会」は、七月上旬、草取りを兼ねて生産者と交流を行ない、土に触れて農業をより身近に感じられるような内容充実に努めたいと思います。大豆を食べての感想やトラストについての意見・要望としては、「風味のあるお味噌」「大豆に甘味があってとても美味しい」「安心して食べられる」「生産過程・農業を取り巻く環境や状況を身近に知る事が出来、有意義であった」等、多く方から運動へ励みとなる嬉しいご意見を寄せて頂きました。

トラスト畑の土に触れる交流会 – 畑に行って土に触れよう

プロジェクトスタッフ 上野 千賀子

今年も元気に大豆トラストの活動がスタートしました。

トラスト参加者を自給ネット会員及び新聞誌上で呼びかけたところ、 213 口 (426kg) 93 名の参加がありました。地道に活動を続けて 4 年目、少しずつ参加者が増え、今年は初めて 200 口を越えました。参加者は全道各地、遠くは沖縄からもあります。

今年はトラスト参加の呼びかけの他、トラスト畑に触れる交流会と大豆料理講習会の活動をします。

そこで 7 月 6 日 (日) にトラスト畑に触れる交流会を行いました。場所はトラスト大豆を栽培し、自給ネットの会員でもある江別の松下さんの農場。この日はとてもお天気がよくさわやかな日で、参加者は 20 人、年齢は 9 歳から 80 歳と様々な方が集まりわきあいあいと楽しい時間を過ごしました。最初に松下さんから大豆の生育状況のお話を聞き、その後松下さんが育てている肉牛の見学をし、皆で大豆畑の草取りをしました。大きな大きな畑、一列が 180 メートルもあり、 一人で一列ずうっと向こうまで草取りをしたらどれくらいかかるのかなあなどと思いつつ、別にあせりもせず、それぞれのんびりと草取りをしました。大きな大きな空と大きな大きな畑そしてさわやかな風にあたりながら、気持ちの良い作業でした。無理をせず、ちょっとくたびれた頃作業を終わらせ、今度は皆でお昼の準備です。炭を起こし焼肉です。

大豆ご飯を炊き、近くの農家からわけてもらった野菜でサラダを作り、牛乳をわかし、会員のマル美エンドウフーズの遠藤さんからは道産大豆で作ったお豆腐の差し入れもあり、小さな子供たちも準備を一生懸命手伝ってくれました。

どれもこれもおいしく、これもまたおしゃべりをしながらのんびりと食事をしました、農家の大変さが少しわかった、子供に食べるだけではなく作物が出来るところを見せたかった楽しかった、など様々な感想が出ていました。

参加された皆さんとても良い顔をして帰られたような気がします。なにせスタッフ自身が楽しかったのですから。

トラスト大豆、無事発送

プロジェクトスタッフ 鈴木 久士

例年に無い 7 月の天候不良、秋の長雨に見舞われつつも 10 月下旬、手塩にかけて育ててきた大豆を何とか収穫することができました。心配されていた収穫量の減少も、トラスト大豆はそれほどでもなく、トラスト参加の皆さんと一緒に汗を流した草取りの思いが大豆にも伝わったようで、一安心です。この後、ごみや不良大豆を取り除く選別作業を行い 11 月 16 日 (日) 午前 HAVE 札幌市場をお借りし、発送作業を行いました。また、この大豆を使った料理講習会を 12 月 7 日 (日) 札幌市のエルプラザで行います。栄養豊富とは知りつつも思いつく調理方法の少ないのが大豆。この講習会に参加し大豆料理のレパートリーを広げてみませんか。会員のみなさんの参加をお待ちしています。

今年も盛り上がった「大豆料理講習会」

プロジェクトリーダー 五十嵐 美由紀

去る 12 月 7 日 (日) 札幌市のエルプラザで、大豆トラスト参加者 8 名、会員 3 名、道新一般公募者 21 名、スタッフ 7 名の計 39 名で、大豆料理講習会を行いました。悪天候で生産者の松下博樹さんが出席出来ないアクシデントもありましたが、会員のマル美エンドウフーズの遠藤一彦さんが豆腐作りの実演、スタッフの清水のり子さんが講師となり、大豆とほうれん草のキーマカレー、大豆ポタージュ等の調理実習を行いました。今年も参加者の熱心さに圧倒された大豆料理講習会でした。

一年を振り返って

プロジェクトリーダー 五十嵐 美由紀

4 年目にして、 212 口 (414kg) となり、地道ながら着実に成果が上がっています。交流会は、「トラスト畑の土にふれる交流会」として草取りに汗を流し、農業情報は、食料自給についての冊子をファームレターと共に届けました。

次年度は、生産者の拡大や大豆加工品についても検討して行きたいと思います。

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