北海道発!市民が作ったTPP本

「北海道の明日のためにTPPと正面から向き合う本」

 「TPPはこれまで国の形を大きく変える貿易協定である」などと言われながらも、政府が発表する情報は極端に少なく、なかなか本質に迫ることが難しいという現実がありましたが、この度TPPについて分かりやすくまとめた本を『TPPを考える市民の会』が共同出版しました。

TPPを考える市民の会 2012年発行  頒価:400円

本画像

この本は内容を二章に分け、一章ではTPPの本質と一般市民に及ぼす影響を、食の安全、道内経済に与える影響、医療、保健・共済、食料自給率及び農業への影響などさまざまな面から論じ、二章では実際に米国と自由貿易協定を結んだ国(カナダ、メキシコ、韓国)でその後どんなことが起こっているかについて報告されています。この二章でのリポートにより、一章で挙げた問題点が単なる憶測などではなく、実際に起こりうる事としてよりリアルにTPPの問題点を浮き上がらせています。加えてTPP の本質をより深く知ってもらうために、今年1月に行われたアナリスト兼ジャーナリストのブルースター・ニーン氏の講演録を掲載しています。

 

『TPPを考える市民の会』はブルースター・ニーン氏講演会の際の実行委員会の名称で、自給ネットワークをはじめ、生活クラブ生協、コープさっぽろ組合員活動委員長、さっぽろ自由学校「遊」、北海道有機農協、メノビレッジ長沼などNPOや農業団体、個人などで作られている会です。政府が充分な国民への説明も議論もなしにTPP交渉参加へ前のめりで進んでいくことに対して危機感を持ち、出版を決意しました。執筆は大学教授(研究者)、有識者、医師、農業生産者、ジャーナリストなど、道内でもTPPの研究について第一級の専門家の方たちにお願いしています。一つ一つの項は短く、端的で簡単明瞭な言葉で書かれており、大変読みやすい本になっています。TPPの参加交渉の影響が大きいとされる北海道民の視点から書かれたこの本が、TPPは決して他人事ではなく、自分たちの生活に大きな影響を与えることとして一人ひとりが真剣に考えるきっかけになってもらえればと願っています。

 

 

※TPPを考える市民の会 構成メンバー

NPO法人北海道食の自給ネットワーク、NPO法人さっぽろ自由学校「遊」、NPO法人地域づくり実践教育センターエスカトン、北海道農業ジャーナリストの会、子どもたちの未来を創る会、ドリフターマン、中原准一(酪農学園大学特任教授)、前濱喜代美代表(コープさっぽろ)、高橋一(酪農学園大学教授)、メノビレッジ長沼、生活クラブ生活協同組合、北海道有機農業協同組合、農民運動北海道連合会、スローフード・フレンズ北海道、NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト、北海道有機農業研究会

 

 

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