ブルースター・ニーン&キャサリン・ニーン講演会
TPP ― 私たちは知る権利がある
~政府が語れないその本質に迫る~
ブルースター・ニーン&キャサリン・ニーン講演会が開催されました。
日 時:2012年1月15日(日) 13:30~16:00(開場 13:00)
会 場:道新ホール(札幌市中央区大通西3丁目 道新ビル大通館8階)
主 催 TPPを考える市民の会
◆TPP の本質は何なのか? 私たちは何もわかっていません。◆
日本の TPP への参加。低迷する日本経済に風穴を開けるチャンスと期待される一方で、国を根底から揺るがす一大事だという捉え方があり、その賛否が大きく分かれています。
しかし実際、賛成派も反対派も TPP の実体を知らずに一部の偏った情報で、その是非について判断をしているようです。正確に TPP を理解していると自負している人でさえ、その本質にどれだけ迫っているのか、甚だ疑問なのです。
一体誰がこの政策を進めようとしているのか?
なぜ、どのような思惑で?
日本が参加したら、私たちの生活はどう変わるのか?
参加しなかったら、私たちはどうなってしまうのか?
行き先の分からないミステリーバスに身を委ねるのではなく、しっかりと先を見据えた上で、私たちは責任を持った選択をする必要があります。
長年にわたり世界を股にかけ「食と農を取り巻く政治・社会の構造」の研究を続けているブルースター・ニーン&キャサリン・ニーン。そのキャリアから得た知見のもと、TPP の仕組みをひも解き、その核心に迫る講演会が、北海道の生活者の声によって、実現します。
【講師 ブルースター・ニーン&キャサリン・ニーンについて】
ブルースター・ニーン氏はグローバルフードシステムと呼ばれる世界の食料貿易動向および穀物メジャー企業の実態についての調査研究の第一人者。著書には世界最大の株式非公開企業である穀物メジャーの実像に迫る『カーギル―アグリビジネスの世界戦略』(大月書店)があります。
世界各国をまわり、講演をする傍らアグリビジネスの実態とその影響を調査、今も世界中の草の根活動に励ましと示唆を与え続けています。現代の科学技術への過剰な傾倒で工業化されたグローバルフードシステムに警鐘を鳴らしています。
キャサリン・ニーン氏はコミュニティオーガナイザー、活動家として現在、カナダを始め、世界各国の食料安全保障を実現する政策を提言する市民組織の理事を務めています。批判的な対立を煽るのではなく、論理的で実践的な政策を代替案として提言していく氏の方法は、今回の講演においてもその具体的実例の紹介を通して、大変示唆に富む話となるでしょう。
ニーン夫妻は約20年間にわたり、食と農業の構造をテーマとした「The Ramshorn」という月刊誌を発行しており、多くの研究者、農業者および一般市民に影響を与え続けています。
※当日はニーンさんご夫妻が夫のブルースターさんの急病(心臓病)により来日できなくなり、ニーンさんの肉声によるメッセージ(映像)を録画(インターネットによる動画)により会場の大型スクリーン大型スクリーンで流しました(通訳付)。
詳しくは、
メノビレッジ長沼 荒谷 明子さん
私たちにできること