種子についての公開学習会の開催状況報告

種プロジェクトリーダー 高橋恭子

 2021年10月16日に種プロジェクト企画の公開学習会を「種子を継(つな)ぐ~種子法廃止後の北海道の種子の管理と開発の現状から食を考える」のタイトルで、かでる2・7に於いて開催しました。講師に道総研中央農業試験場の遺伝資源部長 田中義則氏を招き、北海道種子条例制定後の種子の管理について「主要農産物等の育種と種子生産」を中心にお話をしていただきました。

 主要農産物である水稲、小麦、大豆に必要な種子量の具体的数値が紹介され、膨大な量の質の良い種子の確保が必要であることを再確認しました。本州の種子そのままでは北海道で栽培する作物が育たないという現実から、品種改良と育種の重要性が、北海道の種子生産の歴史により、その方法、流れ、体制について知ることができました。

 この「育種と種子生産」に直接関わる道総研中央農業試験場の役割について知ると共に、農業生産者、育種農家、消費者、行政との連携が重要であることが示唆されました。

 参加者は18名で、活発に意見がだされ、アンケートには「分かりやすく良かった」との感想が多くみられました。この学習会の詳細は会報でお知らせします。


2021年10月16日公開学習会
Copyright(c) 2013 NPO法人北海道食の自給ネットワーク All Rights Reserved.