まるごと学ぼう!!食育講座2017 第3回 8月19日(土)

 <農場体験>野菜の収穫&アンガス牛に会いに行く。

今年度の現地学習は安平町早来の「内藤あんがす牧場」。朝早い集合でしたが、みんな元気にやって来ました。行きのバスの中では、牛には乳牛と肉牛がいること、色々な飼育方法があること、肉牛の一生などの事前学習と、牛の歯や角、鼻紋(人間の指紋のようなもの)があること、胃の数などのモーモークイズがあり、子どもたちが牛を見学するのが楽しみになりました。そして到着!天気にも恵まれ、まずは野菜の収穫から。玉ねぎやトマト、ナス、ズッキーニ、きゅうりなどを収穫。じゃがいも掘りでは土を掘り起こすとミミズやおけらなどの虫たちが!初めはキャーキャー言っていましたが、芋掘りは苦手な虫より楽しいようで、夢中になって採っていました。

次は放牧場の見学です。内藤あんがす牧場の放牧地は17haもの広さ。そこで牛がどこにいるか探すのですが、意外と近くにいてくれました。それでも草地を歩き、小さな沢を渡り、林を登りのご対面です。「大きな声を出すと牛がびっくりするから小さな声で話してね」と内藤さんに教えてもらい、みんなで静かに近づきました。牛を見ながら内藤さんの説明と、子どもたちの質問。「牛はどこで寝ているの?」「何を食べているの?」など。次は肥育牛舎の見学。放牧場の牛の食事は親牛は牧草、子牛は母乳。母牛と別れてお肉になる牛の食事は、米粉やおから、ビール糟などであることを教えてもらい、肉になる牛の食べるものが違うことに興味を持ったようでした。

たくさん歩いてお腹もペコペコ!昼食は自分たちで収穫した野菜とアンガス牛の「アフリカ焼き」(塊の肉を焼いたもの)、内藤さんが作ってくれたラタトゥイユ、トマトサラダなど。みんなで美味しく残さずたくさんいただきました。食後は内藤さんのお話をゆっくり聞きました。内藤あんがす牧場の牛は2年でお肉になること、母牛と離れた牛は、子牛も母牛も1週間くらい泣き続けることなどたくさん話してくれました。

子どもたちの感想は「生きている牛を見て、牛肉を食べるのはかわいそうだったけど、命を亡くしてくれているので、感謝して食べることができました」や「自分はお母さんとずっと一緒にいられるけど、肉牛はお母さんと別れてしまうのでかわいそうでした。それまでしてお肉を食べさせてくれることに感謝です」などがありました。今回の学習では命をいただいていること、ムダなく大切に食べることを伝えたのですが、子どもたちから「感謝する」という言葉があったことに驚きと、ムダなく大切に食べることの意味を伝えることができた貴重な体験となりました。

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