2016年種プロジェクト

私たちが毎日食べているご飯などの穀類、野菜などの植物の源は、すべて種から始まります。毎年まいた種が成長し、秋にその収穫物を私たちはいただいています。その食の源とも言える種をこの種プロジェクトを通じて学び、食の循環について知識を深め、さらには持続可能な社会を作り出す行動につなげていきたいと考えています。

7月に行った第1回学習会では野菜種の開発を手掛ける渡辺農事㈱北海道営業所の安達英人所長を講師に招きました。最近の新顔野菜ではカルシウムの多い「おかひじき」や「おかのり」「つるむらさき」を扱う直売所が増えており、ホウレンソウよりも栄養価が高いとされる「空芯菜」も多く扱われるようになりました。緑黄色野菜などの人気も依然として高いようです。

参加者は家庭菜園を実際に手掛けている人が多く、肥料や病害虫などに関する質問も出ていました。札幌の都市農家が消費者のニーズに合わせて栽培する野菜を選んでいることを知ることもできました。

11月には国際豆年にちなみ15種類の道産豆を使って10品目の豆料理の実演と試食をしました。今回は札幌市南区の農家を支援する「ふぞろいの北の野菜と果物を応援する会(通称 ポロの会)」と初めて共催しました。講師には豆料理研究会の小葉松弘恵さんと北広島市で豆と野菜を栽培する「ファームまつもと」の松本千里さんにお願いしました。松本さんは豆の生育過程などをスライドで紹介し、小葉松さんは「白花豆とホウレンソウとカボチャのサラダ」などの料理のつくり方を分かりやすく説明しながら実演し、試食では手軽にできる豆料理を堪能しました。

日ごろあまり目にしない豆も多く、参加者は実際に料理する時の下準備の方法などを熱心に聞いていました。また15種類もの豆類を一度に見る機会はほとんどない人が多く、豆そのものについて興味を持ってもらうことができた学習会となりました。

今年度は9月に予定していた「ファーム伊達家」の農場見学会は日程調整がつかず中止となり、産地見学ができなかったことが課題として残りました。

 

2016年度活動内容

第1回学習会「新顔野菜のタネを学ぼう」
日時:7月30日(土)10:00~12:00
場所:かでる2・7
講師:安達英人氏(渡辺農事㈱北海道営業所所長)
参加者:25人

第2回学習会「道産豆を学んで味わおう 豆料理の実演と試食会」
日時:11月26日(土)10:30~14:00
場所:エルプラザ4階料理実習室
講師:豆料理研究家・小葉松弘恵氏 ファームまつもと・松本千里氏
参加者:34人

 

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