10月4日あにふく学習会報告

あにふく110月4日「現状の家畜飼育の問題点」について学習しました。
獣医の末永龍太先生からは乳牛の病気にどんなものがあるか、写真や図を使って分かりやすくお話していただきました。乳牛はより多くの乳を出すように改良され体も大きくなってきています。その中で自らの脂肪やカルシウムを削って乳を出し「低カルシウム血症」になる乳牛もいて、栄養失調や脂肪肝などいろいろな病気につながっていく可能性がある事を知りました。あにふく3牛が脂肪肝!?と驚きましたが、産後食べる量より多くの乳を出す牛が、自分の脂肪を使って乳を出すため、肝臓に脂肪が集まったのを処理しきれなくなることがあるそうです。また本来草を食べる牛が、穀物の配合飼料をたくさん食べることで胃の中が異常発酵することもあるそうです。効率よく牛乳を得ようとしてきた飼い方が牛の生理に適っていない場合もあることが解りました。

帯広畜産大学の瀬尾先生からは、牛乳の値段が水より安いのでは農家はやりきれない、安いものを求めすぎる消費者側にも責任があると指摘がありました。アニマルウェルフェアとは動物の快適性の配慮を目指すもので、動物の立場から考え、家畜が感覚を持った生き物であることを忘れてはいけないと話されました。
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