アニマルウェルフェア・ネットワーク(通称「あにふく」)2016年度

家畜にも消費者にも生産者にも安全・安心な飼育方法について学び、より多くの人に伝えることを目的に学習会や見学会を開催しました。

5月の学習会では、厚真町の希望農場で見学をしてきたスタッフが、寸劇を交えて希望農場代表取締役の中島道義氏から聞いた放牧豚の飼育について報告をしました。また、豚のアニマルウェルフェア(家畜福祉)について学習し、豚が出産時には巣作りをするなどの正常行動を発現できる環境の大切さを知りました。

7月の産地見学会では、共働学舎新得農場で牛の飼育について話を聞き、昼食ではチーズや牛乳などを味わい、放牧場を視察しました。ウェスタンビレッジサホロは3月の学習会で鶏のフリーレンジ飼育についてお話いただいたJACK及川さんの農場で、自由に歩き回る鶏を見ることができました。どちらの農場も効率を追うことを優先せず、家畜も人も無理なく健康に過ごせるように考えていることがわかりました。

11月の学習会では、えこりん村の豚生産事業の取り組みをお話いただいた安西みゆきさんから、アニマルウェルフェアを追求したいが経営的に厳しい部分がある事や放牧の豚肉が等外扱いになるなど、良いものでも評価されない実態も知らされました。消費者が生産現場の状況を考えて購入していくことが大切であると感じました。

3月の学習会では、アニマルウェルフェア認証見込みの牛乳を試飲しながら、生産者の佐竹秀樹さんと意見交換しました。

4回の学習会を通して帯広畜産大学畜産学部講師の瀬尾哲也先生から家畜飼育の現状と問題点をお聞きしました。参加者からは「知らないことが多かった」「解りやすく勉強になった」と評価が高い内容でしたが、参加者が少ないのが課題となりました。

 

2016年度 活動内容

第1回学習会『聞いて・考えて・話して・深めよう!肉になる豚の育つ環境について』
日時:5月22日(日)13:30~16:00
場所:札幌エルプラザ
講師:瀬尾哲也氏(帯広畜産大学畜産学部講師)「豚飼育の現状と問題点」
参加者:15名

第2回学習会『瀬尾先生とレッツGO!新得!』(産地見学)
日時:7月9日(日)10:20~15:20
場所:共働学舎新得農場(新得町字新得9-1)
ウェスタンビレッジサホロ(新得町狩勝高原)
参加者:8名

第3回学習会『肉になる豚の育つ環境について~豚は豚らしく~』
日時:11月12日(土)13:30~16:00
場所:札幌エルプラザ
講師:安西みゆき氏(株式会社アレフ恵庭事務所農業研究部分析センター)
「えこりん村の豚生産事業の取り組み」
瀬尾哲也氏(帯広畜産大学畜産学部講師)「豚飼育の現状と問題点」
参加者:18名

第4回学習会『聞いて・飲んで・考えて・話して・深めよう!~人も動物も満たされて生きる』
日時:3月4日(土)13:15~15:40
場所:かでる2・7
講師:瀬尾哲也氏(帯広畜産大学畜産学部講師)「アニマルウェルフェアとは~乳牛の幸せを考える」
佐竹秀樹氏(クリ―マリー農夢代表)「クリ―マリー農夢のアニマルウェルフェア」
参加者:29名

Copyright(c) 2013 NPO法人北海道食の自給ネットワーク All Rights Reserved.