2000年 生産者訪問ツアー

「合鴨と畑にふれよう体験ツアー」 報告

親子で参加 ~しっかり体験した子供たち~

6 月 24 日土曜日 8 時、 NHK 前に集まった会員 17 名、新聞チラシによる参加申込み者 11 名は大型バスに乗り北広島市へ向った。ネットワーク企画の生産者訪問も今年で 3 回目になるが、夏休み前の第 4 土曜日は初めての企画。「食の自給ネットワーク」 の紹介と体験ツアーの趣旨を説明し、自己紹介が始まった。ここで、参加者の思い入れを知ることが出来る。 10 人の小学生と、そしてお母さん方のほとんどの声は 『可愛い合鴨に会うのを楽しみにしています。』 だったが、さあ、どんな体験が待っているのでしょうか。

恒例の車内学習会は 『野菜ビンゴ』。道産野菜の作付け面積、収穫量の全国 1 位を書いてもらうのだが、北海道で作られている全国 1 位の作物がこんなに多い事を始めて知った! 小麦も 1 位なの? と、頑張っている生産者や北海道を知る学習になった。

合鴨農法を取り入れている 『タカシマファーム』 は国道 274 号線沿い北広島市共栄。合鴨は今日から田圃入り。愛くるしい姿の合鴨は稲の根元の雑草を見る見る食べてくれる。大きな水かきを動かして水を攪拌し、糞は肥料にしてしまう。これが高嶋さんが言われる 『自然との調和』 による米作り。それでも限界のある鴨と機械も入らない所は手作業になる。そこで、体験隊の子供たちは 4 人 5 人と高嶋さんをまね、田圃の中へ入っていく。ドロンコになり雑草取りと虫取りを始めた。そして大人も 1 人。「生産者の手伝いが出来るものなら」 と。嬉しい行動だった。

「田圃の中は温かいけど、足が抜けなくて疲れるし、大変! 」 と、子供たちの反応だったが、この体験が生かされる事を願い、タカシマファームを後にした。

昼食は地元長沼の農産物を使うレストラン 『ハーベスト』。経営者の仲野さん手作りのログハウスでポテト料理を満喫。そして緑一面の庭で一休みした後、午後の訪問先は、由仁の 『ふれあい体験農園みたむら』。三田村さんは水田と畑作農家。農薬をほとんど使わず、土づくりに力を注いでいる。畑は、稲藁が敷き詰められ、茄子、ミニトマト、キューリが気持ち良さそうに育っている。ここでは、マルチの中のカボチャに稲藁を敷く作業をする。カボチャの蔓が稲藁に絡み、保水効果と泥の跳ね返りを押さえる作用がある。 6 つのマルチに子供達は真剣に敷藁作業をしていく。汗と藁に絡みながらとうとう全部を終了。大人は補修していくだけでした。最後にハウスのミニトマト収穫、ご褒美のミニトマトは口の中で甘く広がった。帰りの車の中では様々な体験で子供たちは深い眠りに。高嶋、三田村さんの温かい心遣いに感謝した企画だった。

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