2001年度 学校給食プロジェクト

学習会報告

~ 若葉小学校(石狩市)の取り組みに関心集まる残菜を減らすには1年生への指導が大切~

6月26日、札幌市中央区のボランティア研修センターにおいて20名の参加のもと、食の自給ネットワーク学校給食プロジェクト主催の学習会が開かれました。今回の講師は、石狩市立若葉小学校養護教論の河合先生。若葉小学校を今回の勉強会に選んだ理由は、給食の残菜を少なくする取り組みを学校として実践していて、しかも成果が表れているということで、プロジェクトのメンバー一同が関心をもったからでした。

若葉小学校は、同じ石狩市内の小学校のなかでも、給食の残菜の極めて少ない小学校として際立っているとのこと。しかも、河合先生が着任されてからの現象。

若葉小学校は、児童数250名。河合先生によれば、着任当初、給食の残菜が多くて驚いたことから始まったとのこと。まず他の先生に呼びかけ、若葉小学校としての総意をとりつけ、1997年に各家庭へ残菜を少なくするためのアンケートを実施。その結果、給食時間が5分増えて、実際に食べている時間を20分間確保できるようになった。このことだけでも残菜がかなり減ったといいます。次にユニークな取り組みとして、配膳して余りそうな場合には、逆に足りなさそうな他のクラスにわけるという方法を採用。さらに、一年生の最初の給食を重視しました。最初の給食で嫌いにさせないため、一クラス3人体制で取り組み、一口運動を展開。家庭で食べていない「煮魚」「ひじき」「酢の物」などは、残しても良いけれど一口は食べようね、と指導。これが高学年になった現在も効果があるとのことでした。

課題は、せっかく好き嫌いが無くなったにもかかわらず、家庭で食に対して関心が薄いことがあげられました。そのことについて会場からも、食のことをもっと教えていく必要がある、という発言が相次いで出されました。最後に、学校給食に占める先生の影響は、非常に大きいことが確認され、今後このことを討議していくことになりました。

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